【漁船用錨の歴史】最も古い形状や発祥地について解説
- 2024.06.20
- 船具
錨の歴史は古く、紀元前2000年頃にはもう存在していたと言われています。
明確な記録・物証が残っているのは、紀元前1300年頃のウルブルン沈没遺跡です。
トルコ共和国の南西部、地中海に面したウルブルンの東岸の沖にて見つかりました。
遺跡から発見されたのは、大きな石に開けられた穴にロープを通すという非常にシンプルな構造の錨です。
その名の通りストーンウェイトアンカーと呼ばれており、形状も現在のようなフックを備えておらずブロック状の石を使用していました。
単純に石の重量に頼って船を繋ぎとめる造りであり、同じような形状のものが遺跡からは24個も見つかっています。
加えて錨としての能力だけでなく、船の重量バランスを調整するバラストの役割も備えていたと現在では考えられています。
この形状の錨の歴史は長く、紀元前500年頃の石と木材を用いたローマの錨が登場するまで続きました。
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